政策形成ブログ

Better Co-being. 政策形成ブログは、経営DXラボ CIO 菅野敦也の東洋哲学メディアです。

Kindle出版より『政策レシピ〔 https://www.amazon.co.jp/dp/B0F3B82TG6 〕』を発刊しました。地方創生2.0を前進させる多次元経営論はじめ、Society5.0 の政策形成に役立つコンテンツを格納しています。

花葉の池

延養亭(えんようてい)と狸 岡山後楽園 2007.6.30

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岡山後楽園 延養亭の公開最終日を記したページ

延養亭の庭園風情
画像は2007年6月30日(土) 岡山後楽園 延養亭(えんようてい)前を彩る庭園美。

岡山県観光キャンペーンの一環として特別公開中の延養亭は今日で見納め。

いつでも名残が惜しめるよう、デジカメに思い出詰め込んで。

ここは歴代藩主がこよなく愛したと伝えられる居間。 時折、学者を招くなど、主の学び舎も兼ねてたそうな。

要人さえ滅多にお通ししない聖域なのかも。

岡山後楽園 「延養亭」 裏手は能舞台 栄唱の間(えいしょうのま)

特別公開中の延養亭
現在の延養亭は昭和35年、国内建築技術の粋を集めて築庭当時の間取りに復元されたもの。

岡山後楽園の大切な、名園の情景添えるシンボリックな建造物。

何はともあれ お殿様のお気に入り。

延養亭の掛け軸「致遠(ちえん)」
延養亭の床の間を飾る掛軸「致遠(ちえん)」は、備前岡山藩 五代藩主 池田治政公 自筆の書。

「遠きところまで きわめる 遠方まで従える」の意が込められているそうな。

豪壮な太筆から力強さが伝わる秀作です。

殿さまの視点
そうして特別名勝 後楽園は、霧島杉や春日杉など選び抜かれた銘木の香り漂う延養亭と、

備前富士(芥子山 けしごやま)と操山(みさおやま)、岡山城までも借景とするコンセプトで築堤されたもの。

その眺望の景勝より歴代藩主、ご満悦の様子が瞼に浮かびます。

延養亭とタヌキ
画像は延養亭の南面 花葉の池(かようのいけ)側から撮影したもの。

昨年「岡山城の石垣のすき間からキツネが顔を出す」というニュースあり。

今はタヌキに姿を変えて延養亭にて養生中!?

よもや木の葉を吹いて殿様を演じたり……。 サギが羽ばたき川鵜飛び込む水と緑が魅せる自然の宝庫 岡山。

何が登場しても不思議なく(後楽園の妙をクリップ)。


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【編集後記】
岡山朝市の苔玉アレンジ
画像は7/1(日)、京橋朝市で購入したインテリアスな苔玉(こけだま)。

小さな緑の眺めが大自然を想起させるからしめたもの。 センス良く、しかも器が土に帰すロハスな逸品。 思わずニンマリ。


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岡山後楽園「花葉(かよう)の池」の小瀧 2007.5.7

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後楽園の庭園美を紹介するページ

特別名勝 岡山後楽園の「沢の池」
画像は日本三名園 特別名勝 岡山後楽園の沢の池(さわのいけ)より唯心山(ゆいしんざん)越しに撮影したもの。

唯心山は池田継政公の時代に築かれた約6mの小山。

立体的景観を愉しむ先人の叡智。

植え込まれたツツジやサツキの紅白、鮮やかなキリシマツツジが咲き終え、左手に見える清楚な白を楽しむところ。

「花葉の池(かようのいけ」の立て札
画像は平成18年 観蓮節(かんれんせつ)に撮影したもの。

その唯心山より右手にパーンして見えてくる、こんもり茂る森。

そこに位置する「花葉(かよう)の池」を目指して歩を進め。

「花葉(かよう)の池」の小瀧

花葉の池の小瀧
庭園を美しく演出する曲水(きょくすい)の、

石組みされた小瀧を巧みに潤す眺めにウットリしてみたり。

これも「わびさび」に違いない。 わびさびの語源は侘びと寂び、そんな趣も……。

花葉の池の小滝
平安時代の遊宴、曲水の宴(きょくすいのえん)を想わせる、

そんな懐古感も漂って。

知るはずのない宴を疑似体験させる、時間を遡るような不思議な空間。

花葉の池と能舞台「栄唱の間(えいしょうのま)」
モノでなく、お金で買えるものでなく、ただそこに佇むだけで得られる満足感。

いわば心の充足感。

わびさびの概念に合致するかは別として、日本の美意識がここにある。

今風に言うならば、心和むヒーリングスポットという表現も。

大立石(おおだていし)の立て札
先の画像、池をまたぐ橋の中央左で観光客が足を止め、

眺めているのは「大立石(おおだていし)」。

巨大な花崗岩を90数個に割った後、運んで組み直したという記述。

花葉の池「大立石(おおだていし)」
石の目を削って隙間を作り、材木を差し込み水につけ、膨張させて割っていたそうな。

大型重機などない時代、先達が絞った知恵に力を合わせ、築かれた庭園。

今日も感嘆を与える先賢に、自ずと頭が垂れる次第です。

2007年7月15日(日)の観蓮節(かんれんせつ)に向け、蓮はスクスク成長中。


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【編集後記】

後楽園の茶畑 2007.5.7の様子
後楽園の茶畑の、緑に輝く茶葉と森。

収穫待たれる「茶つみ祭」は2007年5月20日(日)。 茶つみ踊りなど、これまた楽しみ。


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