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瀬戸内海国立公園 「鞆」よりレポートするページ

弁財天福寿堂と仙酔島 @ 鞆の浦 2008.4.3
「 仙酔島(せんすいじま)に心酔す 」

不老不死と神通力を会得した仙人さえも、酔わせてしまう島があるという。

JR福山駅から、鞆港行き路線バスに揺られて約30分。 潮干狩りをする人、青い空との境界を示す水平線、やがて鞆公園が見えてきた。 広島県福山市の景勝地、瀬戸内海国立公園「鞆(とも)の浦」。 弁天島の背後に浮かぶ、仙酔島。

バスを降りる頃には、すっかり、酔いしれていたようだ。

鞆港の歴史の小径 仙人を酔わす!? 仙酔島

突然の散策は、大原美術館でご縁に触れたN先生の、エコールドヨウ(絵画作品展) で拝観した『潮待ちの港』に起因する。 強烈なタッチで描かれた、鞆港の連作。 リアルな情景を目にしたく、岡山駅を目指さず、鞆鉄バス に飛び乗った。

潮待ち港の歴史絵巻「鞆七卿落遺跡」へ 2008.4.3
「 海と歴史と暮らしがマッチ 」

路線バスの終点より、徒歩約3分。 生活が息づく国立公園、鞆港の歴史は、あまりに深い。

魏志倭人伝では投馬国と推定され、大伴旅人が詠んだとする万葉集逸話あり。 古くより、「潮待ちの港」として知られる土地柄。 路地裏で何を発見するのか、歴史物語に胸躍る。 まもなく太田家住宅(鞆七卿落遺跡)と、常夜燈に遭遇。

いろは丸展示館と常夜燈 @ 鞆港 2008.4.3
「 坂本龍馬の談判ロマン 」

140年ほど遡り1867年、海援隊隊長 坂本竜馬は、日本初となる、蒸気船同士の衝突事故を引き起こす。

世に云う、『いろは丸事件』。

いろは丸の前身は1862年、イギリスで建造されたアピソ号(Wikipediaより)。 1866年、オランダ商人より大洲藩が42,500両で譲り受け、いろは丸と改名。 1867年4月、大洲藩が同船を坂本竜馬に貸与。 4月19日、竜馬を乗せた いろは丸は、鉄砲等の物資を運ぶため、長崎を出航し4月23日、紀州藩船 明光丸と衝突、沈没と記される。 

いろは丸事件談判跡をはじめ、歴史ロマンに触れてしまえば、繰り返し探訪したくなる。 美しい景勝の地は、時を紡ぐ港町でありました。

吉備の旨酒「保命酒」の老舗 2008.4.3
「 仙人も、黒船も酔わせた伝統酒 」

世の中の、あらゆるものを知る仙人さえ、酔わせてしまった、鞆の浦の仙酔島。

とはいえ、絶景だけで、心酔できるのか。 旨い酒とともに酔ったとするなら、それは鞆の名産、『十六味地黄保命酒』に違いない。 350年ほど前、古の地酒「吉備の旨酒」に、生薬16種を浸けて創出された薬酒、保命酒。 仙人の不老長寿の素!?

幕末、黒船ペリー提督や、初代領事ハリスを接待した酒として、『保命酒』の記録もあるそうな。 宴席の逸話など、詳しくは、(株)岡本亀太郎本店 ホームページ

[ YouTubeで観る鞆港。 仙酔島-皇后島を堪能 ]


( 共有動画に感謝、感激。 ありがとうございます!! )

皇后島と仙酔島と国民宿舎 @ 鞆 2008.4.3
「 突堤から撮って!? 」

景勝地の風情は得てして、景色に酔っている間に、豹変してしまうもの。 ついつい、焦る。

バタバタ走り回り、パシャパシャ写した画像を編集すれば、大半が右肩上がり(涙)。 そんな下手な写真でも、見るたびに思い出す。 頬をなでる風の匂いや、カモメの鳴き声。 遠くで輝くフェリーの面影。 また来たい。

JR岡山駅より、小一時間。 新幹線利用なら、約16分の隣町、福山の小旅行。 岡山⇔鞆の浦散策を、思わず、お薦めしたくなりました。


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【 編集後記 】

 2008年12月3日(水)、日本経済新聞の見出しに躍る、『岡本亀太郎、350年目の新製品』。 老舗の保命酒、「杏子姫」を思い出し。


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