政策形成ブログ

Better Co-being.「政策形成ブログ」は Society 5.0に臨む、経営DXラボ CIO 菅野敦也のオウンドメディアです。巣ごもりNFTレシピとGX(脱炭素)経営の旬ネタや、AIweb3を事業構想に織り交ぜたソリューションジャーナリズムなど、政策形成に役立つコンテンツを格納しています。

両備バス

宇野バス 両備バスの比較で判る、岡山市の公共交通機関の問題の本質。いま岡山の県民・市民が議論を始めなければ、この街は終わる…

徳業 “ おかやま市 MaaS プロジェクト ” のページ


山の県民・市民・来訪者が欲するのは持続可能な公共交通機関

2019年7月10日。産経新聞社の記事『格安バス認可取り消し訴訟 両備グループ「一揆」の行方』を読んだ私はタイトル内の「一揆」に違和感を覚えるとともに、忽ち浮かんだ代替表記は「街テロ」でした。


ストライキへ暴走した同社の顛末は『両備グループ「抗議のためのバス廃止届」は得策か? (1/4)』を読むことで大枠の把握は可能ですが、経緯より何より重要なことは、公共交通の大義を理解している企業であるなら他社の新規参入を理由に据えた、岡山の市民・県民・来訪者を困惑させるストライキは有り得ない。その蛮行たるや街の機能不全をもって人々を困惑させ不安に陥れる、いわばテロ行為と同様で、将に街テロ。競合他社の事業認可取り消しを東京地裁に求めた提訴の結末にあわせて、同社は裁きを受けなければなりません。

そして時を等しく岡山市の公共交通の再生は、正念場。「岡山駅東口駅前広場等詳細設計業務委託に係る企画競争について」を読むように、機能不全に陥って久しい岡山市の公共交通機関の問題の本質(岡山駅東口バスロータリーに犇めく民間事業者の淘汰再編。それなくして再生なし)に取り組むどころか、対処療法でしかないナンセンスな事業「岡山駅東口駅前広場等詳細設計」に概算 92,686,000 円が浪費される時、岡山市の公共交通機関の息の根は完全に止められます。私たち岡山市民が欲するのは、後楽園に見立てた路面電車の乗り場ではなく、公共交通の運賃を悪戯に高額化させる惑溺のチャギントン興行電車でもなく、赤字経営を助長するバス型の待合所でもありません。私たちが欲するのは素朴に、持続可能な輸送システムなのです



※ 2020年10月18日(日)追記報告。岡山版BRTの導入提言に努めるなか “ 都心と臨海地域とを結ぶ東京BRTについて ” & “ TOKYO BRT ” を参考としてリンクを追記、および下記の動画を共有いたします。


おかやま市 MaaS プロジェクト ” いま岡山の県民・市民が議論を始めなければ、この街は終わる…

( 下記は『【 考える、きっかけ。】首長選挙投票率 28.35%。老害に苦しめられる政令指定都市、県都としての岡山市の恥ずかしさ』より。2017年8月。大森市長に直接お手渡しした、岡山市民による提言書。 )


野バス 両備バスの比較で判る、岡山市が採るべき公共交通戦略

以下は「宇野バス Vs 両備バス。両者の比較に垣間見る公共の大義と経営哲学」を再編集。



岡山市の待機児童数は一向に改善されることなく全国ワースト2位で、機能不全に陥って久しい岡山市の公共交通機関の請負事業者はストライキという蛮行を敢行。もはや政令指定都市としての体を成していない岡山市を変革するには市民みずからが動くほかに残された道はなく、従いマイ・ワークライフとして掲げた「おかやま令和刷新事業」の筆頭は “ おかやま市 MaaS プロジェクト ” であり、その完遂のために粛々と活動している今しがた。街なかの路線バスを眺める中ふと問題の本質が浮かんできたので、ここに書き留めます。

<< 岡山市中心部循環バス「めぐりん」参入を唆った両備バスの高額運賃 >>
※ 参考添付「法定協議会での弊社の要望等」by 八晃運輸株式会社.

両備バス西大寺線の400円超にビックリ仰天し、岡電バス免許センター線の岡山駅から終点630円は驚愕のそれ。この高額運賃が競合他社の参入意欲を掻き立てていることは言うまでもありません。公共交通でありながら何故これほど高いのか !? 想い起こすのは、宇野バスの適正な運賃

<< 宇野バス、両備バスの比較に観る近未来 >>
宇野自動車株式会社http://www.unobus.co.jp/ 〕以下、U社。
両備ホールディングスhttps://www.ryobi-holdings.jp/bus/rosen/ 〕以下、R社。

◎ ホームページに記載する乗車運賃に対する考え方
・U社「民間バス事業者で最低運賃になりました」☆☆☆


・R社…特設サイトは拝見したものの見つからず……><
 https://www.ryobi-holdings.jp/rosenbus-okayama/

路線バス車両のデザインに垣間見るコスト哲学
・U社「統一感のあるベーシックな色調」⇒ コスト圧縮の思想に触れる ◎
・R社「白基調。改造車両やキャラクター車両多数」⇒ 超高コスト感あり X

◎ メディア露出など
・U社「自動運転バスの実用化に向け一般無料試乗会」斬新 ☆☆☆
・R社…高年期の総統を頻繁に散見するも、利用者の視点なく XXX

宇野バス Vs 両備バス両者の比較で垣間見える大義と経営哲学
なるほど宇野バス社は利用者の利便性を追求しており、公共交通を担う企業としての美しすぎる大義がアリアリ伝わってくるばかりか、路線バスのデザインの地味さはコスト圧縮努力を印象づけるものであり、そこから透けて見える経営哲学は極めて崇高であるものとして敬服するばかり。

他方R社については、ソラビさいバスたまバス、極めつけは「おかでんチャギントンバス」など公共交通の利用者の運賃をより高額へと押し上げる、惑溺のデザイン車両を続々創出。こうした杜撰な経営を続ける限り赤字経営からの脱却は難しく、超高コストを公共交通の利用者に転嫁する高額運賃は結果として新規参入を目論む挑戦者のモチベーションを育み自らの首を絞め、挙句の果てにストライキという街テロ勃発の騒動。住民から、一発レッドカードを受けたりも。


公共交通事業 請負企業の、黒字と赤字を分かつもの

※ 路面電車の車体価格、陸送コスト、軌道・架線等のメンテナンス費用は?

 “ 注目浴びる「路面電車」、実は非効率だった! 全国のLRT導入ムードに暗雲も

重厚長大な路面電車について少し調べるなか、想像を絶する高コストに驚くばかり。初代 MOMO の車両導入費用は2億3千万円(内 国・岡山県・岡山市から計1億1千万円の補助)で、MOMO2 は2億8千万円。公共交通ではない興行電車チャギントンの総工費は5億円であり、それら超高額な車体価格のほかに陸送費や軌道・架線等の保守メンテナンス費用を勘案するとき、当該企業による “ いろんな電車 ” は非効率を連想させるばかりか、公共交通機関としての統一感もなく、必然的に岡山市のBRT化への速やかな移行は急がれます。加筆すべきはBYD製のEVバスは2千万円弱なので MOMO2 なら14台が買え、チャギントン電車なら25台でおつり、ということ。岡山市と総社市では「吉備線LRT化検討」という考えられない議論がなされておりますが、既に1車両 8千万円台の国産連節バスが発売されているため、「桃太郎線LRT化」は即ち “ おかやま市 MaaS プロジェクト ” において、市民・事業者・行政の協働による健全な連携をもって集約されていくのです。


なぜU社は黒字でR社は赤字なのか。
公共交通の大義と経営哲学の比較から岡山市民は、大切なことを学びます。あわせて路線バスが赤字の事業者による軌道(公道)の一社独占は、危険極まりないことを申し添えておきます。



公共の大義なき請負事業者の杜撰な経営と高額運賃

時代錯誤の路面電車と公共交通の高額運賃に苦しめられる岡山市民。それら機能不全に陥って久しい岡山の公共交通の問題の本質は、改善・改革の主体となるべく「岡山市交通局」を新設しない自治体の不作為であることを確認した上で、公共交通の請負事業者の高額運賃の原因等の分析を以下、簡単に。

1.「岡山市交通局」は存在せず、公共交通事業は請負事業者へ丸投げ
→ 事業会社群雄割拠の戦国バス時代(中心市街地の過当競争 ⇒ 郊外運賃の超高額化

2. 路面電車による公道の独占は不幸なことにSDGs 11.2に逆行する請負事業者 R社を延命
→ R社はキャラクター興行電車や突飛なバスへの惑溺の事業浪費をやめず、おのずと路線バスの運賃は超高額化(マイカー依存社会の究極の原因)※ しかも道路占用料の負担は不明 !?

3. 補助金に頼る杜撰な経営による超高額な運賃が招いた競合他社の新規参入
→ R社の公共交通機関ストライキ(≒ 街テロ)は狼藉、空疎な訴訟費など嵩む浪費諸々

“ 惑溺の興行電車あわせて杜撰な経営を続けるR社に支給する補助金はあり得ません(涙)”

公共交通機関としての崇高な理念のもと低料金設定に努める黒字のU社に対し、突飛なバスや興行電車に多額な浪費を続ける赤字のR社両社の比較が示唆してくれる、改革・改善の主体「岡山市交通局」のファースト・ミッションは、R社の解体とU社による経営統合およびBRTの導入。民間企業単独ではできない住民サービスの創出と、街の未来のグランドデザインの創作に臨まなければならない岡山市は自治体の責務の下 “ おかやま市 MaaS プロジェクト ” を遂行くださるよう、岡山市民の一人として私は提言を続けて参ります。



阜市 “ BRTトランジットモール☆公共交通フェスタ ” に教わる岡山市の公共交通戦略

路面電車の創造的廃線で始まる、公共交通再生のためのBRT化 おかやま市 MaaS プロジェクト


未来志向の街づくりを標榜し、BRTを導入しているスマートな “ 福岡市 ” “ 新潟市 ” または、導入を検討しているクレバーな都市 “ 神戸市 ” “ 宇部市 ” さらには “ 岐阜市 ” と枚挙に暇はありません。



非効率・超高コストの路面電車延伸・環状化が齎す岡山市の財政破綻


〜 競合他社を排除して利益独占する、大正・昭和の余剰幻想モデルは、もはや通用しない。 〜
岡山県議会・市議会議員の皆さま “ 路面電車を創造的に廃線する理由 ” 是非ご議論ください!

公共交通機関が機能不全に陥って久しい岡山市において、路線バスを中心とした公共交通網のあり方を巡る法定協議会の会合はしばしば開かれるのですが、『利用者の視点』を持たない公共交通の請負い事業者は利害得失の主張を繰り返す、常に物別れで終わる不毛な会議。その記事内に読む「『事業者間の協力を』と言うならば、岡山駅乗り入れに関して前に進めてほしい」は将に利用者の利便性に一致するものであり、岡山市中心部循環バス「めぐりん」の速やかな岡山駅東口バスロータリーへの乗り入れは急がれます。そのとき、

岡山市内中心部は100円循環バスめぐりんにより既に環状化が実現しているため、特定企業を肥やし市の財政を圧迫するだけの “ 路面電車の延伸・環状化計画 ” は明らかに MaaS 時代に逆行する、あまりにも馬鹿げた愚策となり、岡山市による公共交通の自殺行為と言わざるを得ません。主導する首長のリコールをも含む「住民投票」もまた、急がれるのです。いま岡山の県民・市民が議論を始めなければ、この街は終わる…


2020年2月27日追記 )R社はU社に経営譲渡すべきデッドラインを越えている !?
2月20日(木)日経新聞社の記事 “ 岡山の低運賃バス認可取り消し訴訟、両備が上告 ” を読むとき、R社は原告適格が認められないだけでなく、公共交通事業を請け負う事業者としての適格の欠如も露呈。度重なる訴訟費はもとより市民の許諾なく公道の真ん中を走らせる惑溺の興行電車の事業コストも路線バスの運賃を高額化させる要素で、競合他社は異様に高いR社の運賃の中に利用者の利益を見出し参入。いわばR社の杜撰な経営が他社の参入意欲を唆ったものであり、将にマッチポンプとして同情の余地はありません。今さらR社が利用者の利益を語るのならば、潔く速やかにU社へ経営譲渡すべき時。私たち利用者は民間バス最低運賃という、弛まぬU社の経営努力に期待いたします。

岡山の健やかな未来のために厳しい物言いはありましたけれども、現状を打破する、地域を健全に承継する持続可能な開発目標(SDGS)への強い想いを携え、岡山令和刷新事業 “ おかやま市 MaaS プロジェクト ” を鋭意推進いたします。岡山市で夢と希望を捨ててしまった人、革新への熱い想いを失ってしまった人々にとって、拙コラムが再びニュータイプ同志みな様の「考える、きっかけ。」になれれば誠に幸いです。


※ このコラムは組織を代表する意見ではなく、あくまで個人の見解である旨ご賢察ください。


 著者紹介 )) 経営DXラボ CIO ディープテック構想アーティスト 菅野敦也
リベラルアーツ(あるいは、ディープテック)を活かして SDGs、Online Merges with Offline(OMO)、DX(デジタルトランスフォーメーション)事業および、AIスコアリング研究を推進。Society 5.0に臨む、地方創生ホラクラシー組織づくりも試行しています!
時代に先駆け地方都市、岡山市へ移住・定住10年超。大企業5社、自治体の外郭団体2組織での就業とスタートアップあわせてキャリアチェンジ(転職・起業)6回超(出向を含む11社に所属)など、多様で多彩な実経験に裏打ちされた実業出身の実務家(誠の有識者)として、社員・職員のリカレント教育や生涯学習の習慣づけ、副業・兼業に関する学び直しの支援を行います。また、上場企業での管理職経験を活かして大企業と中小零細企業の生産性を比較分析、未来志向の人財開発および、労使双方の観点から実りある働き方改革の提案など、旬のソリューションサービスをご提供いたします。


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岡山市(岡山県)公共交通機関の、問題の本質。

Growth Tech Blogより 2021年6月20日 転載したエントリーです。

市民の視点で考える公共交通のページ

めぐりん。 岡山市内 循環バス
今秋。起きてからでは遅すぎます

2006年に岡山市へ移住して以来、みずからの研究テーマに街づくりを採り入れ、パブリックスペース(公共空間)の有効な使われ方を考えたり、ときに後楽園〜岡山城エリアを観光特区にすべく「おかやま国家戦略特区」構想を創出。首相官邸に提言したりして、地域の未来の健やかな成長に貢献したく日々努めています。そんな折柄、


上記の記事を拝読。もはや岡山市内(岡山県内共通)の公共交通機関の問題の本質を観て見ぬふりするわけには参らず、急ぎ。市内公共交通の諸問題から列記。

岡山市まちなか公共交通の諸問題
・多数の路線バス企業が群雄割拠して、機能不全を起こしている
・バス会社が違えば乗客はおろか、案内所の係員でも分からない…
・JR岡山駅前ロータリーをガラガラの大型バスが爆走、戦国バス時代
ご参考 : “岡山駅(バス路線)” by Wikipedia. : バス停だらけの岡山市

・コミュニティ(循環)バス “めぐりん” は駅前ロータリーに乗り入れできず
駅前ロータリーに乗り入れ可能) 1. 宇野バス 2. 岡電バス 3.下電バス 4.中鉄バス 5.中鉄北部バス 6.備北バス 7.両備バス乗り入れできない) 8.めぐりん 9.路面電車
公共交通の機能不全はマイカーや自転車の街なか流入の促進に加担
( 駐輪場から溢れた多くの自転車により、街なか裏路地はグチャグチャ )
・民間バス会社は不採算路線の便数を間引かざるを得ず、上記は深刻化
・主要(幹線)道路の中央を占有する路面電車は、渋滞を助長・加速
・路面電車の警笛は頻繁に発せられ、心理的リスクの負担は増加
・電車の軌道に歩行者は躓き、ベビーカーはふらつき、自転車は傷む
・こと交差点など、路面電車の架線により街の美観は損なわれている
・広告に塗れた路面電車にデザインの統一性はなく、街の資産は低下
・路面電車と右折車両が交錯する“大雲寺交差点”は交通事故の急所

上述。岡山市内の公共交通機関の諸問題を解決せずしてマイカーの街なか乗り入れを規制するというのは、まさにオカミの発想であり、本末転倒と謂えましょう。

【 さらに巨大地震等、路面電車が被災した場合… 】
軌道の寸断、架線が倒壊した路面電車は忽ち機能せず
全線不通になるばかりか、緊急車両の巨大な妨げになる
重厚な車両の撤去は住民では難しく、復旧の障害物にも
復旧にかかる時間が長大ゆえに復興は長期化してしまう
撤去費用が新たに加わり、LRTの復旧コストは計測不能

コミュニティEVミニバスが被災した場合… 】
・倒壊ビルや家屋の間を縫うように走行することができる
・救急車や緊急物資の搬送等、用途に合わせて早変わり
・被災した車両は、緊急時の電源(バッテリー)として利用
・軽量な車両の撤去は数名で可能で、障害物になりにくい
・他府県から応援(追加)車両を素早く支援してもらえそう

岡山市の路面電車は地域(未来)の負債――。
市街地を走る岡山市の路面電車は営業キロが中途半端に短く、軌道横をガラ空きの大型路線バスが並走するという奇妙な状況。路面電車の軌道架線の保守点検等に費やされる莫大なコストは、地域社会の大きな負担。既に役割を終えている路面電車を廃線し、同時に、路線バスの再構築とコミュニティバスの新設が急務。

なくて困らないものに多額の公費を費やしてはイケマセン!

2012年に岡山市内で起きた深刻な路面電車の事故を彷彿とする記事…。そうして今秋 “ イオンモール岡山 ” の開業による周辺交通への影響は如何ほどか……。

そうやって緩やかな岡山市の成長の歴史の中で先送りされてきた公共交通の深淵な問題は、急成長を始めた岡山市において、もはや放置しておくわけには参りません。誰かが公共交通機関の問題の本質を指摘し、その問題の本質に直面し、根本に対して処方しなければ解決をみることはありません。そのとき健やかな社会を支える交通インフラの重大な問題を浮き彫りにし、権威を牽制して改革を促すべく中立な立場が求められる地元の報道は、驚くなかれ「[社説]県都の予算案 都心再生始動を歓迎する」に読むように、路面電車の駅前乗り入れを支援する側に激しく傾き、その責務は既に放棄されている様子で憂うべく状況。

現状。機能不全に陥って久しい岡山市内の公共交通事業に接し、地方自治体が花咲か爺さんのように補助金をバラ撒いたところで民間事業者を焼け太りさせるだけ。なれば市民の視点に基づく岡山市の公共交通の実現は、百年河清を俟つようなもの。よもやスポンサー企業の顔色を窺うメディア企業と御用学者さん、支持母体への報恩に励むノイジーマイノリティにより公設民営の路面電車の駅前乗り入れ…(涙)なんて事態は、岡山市の都市間競争力を奪い、岡山の未来を公共交通とともに破滅させる行為だから、ダメ。ゼッタイ。街なかを走る路面電車は人口50万人程度の松山市や40万人程の富山市にとって最適な公共交通かもしれないのですが、人口70万人超の成長都市、岡山市では既に交通渋滞を引き起こす、交通事故の原因になりかねない負の側面がクローズアップされるようになりました。私は昭和レトロを懐古する、路面電車が好きなファンタジーな世代ではあるけれど、成長を目指す多くの政令市がそうであるように、路面電車は公営の地下鉄によって博物館ゆきとなりました。




パークアンドライドを実現する地下鉄やBRT(バス・ラピッド・トランジット)は、成長の可能性を秘めた街に対する地方自治体による超長期の公共投資。花の都の東京大阪名古屋横浜札幌福岡仙台京都神戸地下鉄が開通している街の歩道は回遊する歩行者が多く、たしかにステキ。岡山市では路面電車をJR岡山駅前に乗り入れると街の回遊性は向上する…という短絡的な話を時々耳にはするものの、むしろ中長期視点で路面電車を発展的に廃線。歩行者は躓きベビーカーはふらつき自転車を傷めつける路面電車の軌道の難点を解消し、地下鉄または新しい時代のコミュニティEVミニバスの新設を未来視点で検討するほうが、街なかの回遊性は健やかに向上するものと信じてやみません。 なればこそ、次の世代を昭和の時代へ逆行させる、路面電車ファンタジーの押し付けは、なりませぬ。


岡山市まちなか公共交通。問題の本質

“公共交通の群雄割拠問題”を放置してきた自治体の不作為

岡山駅前バスロータリーの問題一つ整理し、事業主体を統合することなく、1. 宇野バス 2. 岡電バス 3.下電バス 4.中鉄バス 5.中鉄北部バス 6.備北バス 7.両備バス 8.めぐりん 9.路面電車等の民間企業に、岡山市(岡山県)の公共交通事業を丸投げした結果責任

群雄割拠問題とは、多数の民間運輸企業による生存競争が生み出す公共交通の機能不全。例えば街なか等、採算の見込める路線はバスの流入超過を招き、渋滞の原因となり、しかも岡山駅前バスロータリーの整理はつかず常に混乱。他方、不採算路線はバスの減便または最悪、廃線に追い込まれ、もはや公共交通機関としての責務は果たさない。街の美観を損なう企業広告に塗れたラッピング電車も、非効率ゆえの過当競争の賜物か。



幹線中央に陣取る路面電車と街なかへ押し寄せる大型バスは、交通渋滞の主役を争う仁義なき戦いを繰り返す。広告だらけで統一感のない車両、老朽化した車体。岡山の公共交通のイメージ色は、ねずみ色。各社の顧客視点に基づく社員教育は行き届いていない様子で、案内所やドライバーさんに行き先や乗り場を尋ねる際に躊躇してしまうのは、私だけかしらん…。各社のホームページは当然バラバラで読みづらく、なかには情弱を想わすHPもあり、岡山市(岡山県)の公共交通機関の機能不全や実質的な破綻を予感するには十二分。

バス停だらけの岡山市の、交通渋滞問題の本質。
バス停だらけの岡山市の、公共交通機関の抜本的改革は急がれます(`・ω・´)ゞ

現状に陥る責任の所在の明確化に際し、民間バス事業者は存続しようとする限り営利企業として利害得失に動揺するのは当然であり、よって不採算路線の便数を減便したり路線そのもの廃止したり、また、既得権益を死守すべく新規参入者との過剰(ときには不当)な競争に臨まなくてはならず、岡山市民のためになるからといってコミュニティバスめぐりんの岡大病院への乗り入れや、JR岡山駅前ロータリーへの参入を許すハズがない。など、公共交通の名のもとボランティア精神では生き残れない事業を請け負わされた彼等を責めないで!

行政の役割とは――。
住民では出来ない事業を社会の公器たる企業が担い、社会インフラの整備など一企業では出来ない公共事業を地方自治体が担い、国防等シビリアン・コントロールは国家レベルで担う。そのなか岡山市および岡山県は、企業だけでは出来ない公共交通事業を民間に丸投げしてきた今秋。イオンモール岡山の開業を契機に、不作為問題の表出は必至。なれば岡山市交通局のあり方を早急に、市民視点で考えましょう。

とはいえ公共交通に携わる民間事業者による群雄割拠(縄張り争い)問題を解決に導き、戦国バス時代を終息させなければ、岡山の公共交通の再生は絵空事。よって現状を整理・統合するためにも岡山市営、岡山県営による新しい公共交通機関が必要 !! 今秋。公共交通がらみの事故が起きた際、官による不作為の罪は軽くありませんから……。

岡山市民、県民のための公共交通の再生を切望します (^^)人。


岡山県知事さんと岡山市長さんにお願いしたいのは、世界に先駆け成長する都市おかやまの、BRT(Bus Rapid Transit)構想を含んだ地域の公共交通機関を担う新しいセクターの創設。そのためにも知事さんと市長さんの連携は必須で、今なお期待しています。

え゛っ…政令市の岡山市に、公営交通(交通局)がない !?…(汗)

ご提案 “ 岡山市交通局 ” の新設による再生
公共交通機関の再生(進化)がもたらす 8つのメリット
1. マイカーや自転車の街なか流入が減少し、交通渋滞は緩和する
2. マイカーやバイクの街なか流入が減少し、大気汚染は改善される
3. 通勤、通学。読書時間が増え、都市間競争力、生産性は上昇
4. 通勤、通学の帰り道。お買い物モチベーションは上昇、景気浮揚
5. カフェやバル。飲みニケーション機会が増え、飲食店も活気づく
6. 徒歩によるショッピングや飲食は、街なか回遊性と観光に寄与
7. 路面電車が地下鉄に変わると街は美しく健やかな進化を始める
8. 買い物難民の救済や、過疎化する地域の再興・活性化に不可欠

番外. 花の都。東京都の歩行者天国が現実の目標となり、楽しみ倍増
番外. 危険な軌道の撤去で、うらじゃ、おかやまマラソンなどの会場に
番外. 自転車の街なか流入減により、グチャグチャの駐輪状態は解消
番外. 高齢者のマイカー運転や学生の自転車通学が減り、交通事故は減少
岡山県内の公共交通機関の再生を目的に、おかやま公共交通再生特区を構想し、国家戦略特区として提案を試みる。というのも妙案かも^^。

地方創生総合戦略 “ エネルギーコスト対策 ” from 首相官邸.

観光特区を含む「世界が恋する桃太郎大通り構想」も宜しくお願いします。

( 2014年11月22日。岡山都市交通戦略に付随し下記、追記 )
おかやま都市交通戦略連携会議 ” このニュースに期待!


株式会社 東芝 : EVバスの実証運行
新たな時代の新たな公共交通

ちょっと今回のエントリーは長くなったので、頭の体操がてら、グーグル社による自動運転車を観てみましょう。ゴンドラ形状の試作車を眺める傍らで、社会の公共交通インフラもグローバルレベルで変化していく。そうした想像は、まったくもって難くありません^^。

公共交通インフラの充実は、街の未来の成長エンジンなのだから……。



ということで、ラストは提言を以って擱筆いたします。


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