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第17期 岡山市民文化大学 11月講座を記録するページ

岡山シンフォニーホール 秋
◇ コミュニティー・タイム 13:20〜13:40

今月は、くらしき作陽大学・短期大学 岩崎範夫教授の指揮による「くらしき作陽フルート・オーケストラ」の演奏会。

曲目はピンクパンサー・宮崎駿アニメメドレーなど。

心に染み入る優しい音色に会場はウットリ、中にはこっくりも!? それは私…(笑)。

(2007年12月2日(日)14時30分より、作陽大学 藤花楽堂において12回目となるフルートフェスティバルの予定あり)


◇ 第17期 岡山市民文化大学 修了式 13:45〜13:55

壇上にて松畑煕一学長より、受講者代表の石井さまご夫妻(第2期より第17期まで連続受講)へ修了証が授与されました。


◇ 11月 演題「 よく生きることと よく死ぬこと 」 14:00〜15:30

講師 劇画家&声楽家 池田理代子 さま

著書 ・ベルサイユのばら―完全版 (1) (SGコミックス) ・コミック版 太王四神記 1巻 (1週間COMICS) by Amazon.


◇ 2007年11月24日(土) 13:20−15:30 岡山シンフォニーホール 大ホール

主催 岡山市民文化大学 事務局  後援 岡山県教育委員会  岡山市教育委員会  岡山市連合町内会  岡山市連合婦人会  岡山商工会議所  岡山青年会議所


「 アニメ界の巨匠、転身はオペラ歌手 」

第17期 岡山市民文化大学の最終講座、11月の講師はベルサイユのばら、通称「ベルばら」でお馴染みの 池田理代子先生。

1947年(昭和22年)、大阪市生まれの東京育ち。 都立白鴎高校卒業後、東京教育大学(現 筑波大学)文学部 哲学科を中退。

1972年連載開始「ベルサイユのばら」で人気漫画家の地位を築いた後の1995年(47歳)、東京音楽大学 声楽科へ入学、99年ご卒業。

今日は今秋冬の流行色、ブラキッシュカラーと思しきフレアのワン・ピース、声楽家の華やかさにニッコリ笑顔を添えてご登壇。 ステキ♪


「 両親の愛、両親への感謝 」

豊かな人生の基礎は両親の愛情のおかげ。 もうひとつは戦後まもない苦しい時代、子供の可能性を探してくれた母親の教育方針。

幼少期、仲間はずれをきっかけに読書にこもり、独り空想にふける少女時代。 琴・ピアノ・茶道・能、どれも才能は見出せなかった。

押し付けではなく、興味のあるものを習わせてもらえた反面、見切りが早い。 才能の欠如を見極める能力が私の才能だった(笑)と。

そんな池田先生はマンガに没頭。 漫画を悪しきものとして大人がそれを取り上げてしまう社会風潮のもと、母は応援してくれた。

それが物書き、漫画家として自己実現することに。 けして明るいとはいえない幼少・思春期を「何にも勝る幸運だった」と振り返る。

池田先生の言葉は両親への感謝に満ち溢れたもの。 愛と感謝がもたらす幸せの根幹を、優しく説く姿がまたも魅力的でありました。


「 夢にも締め切りはある 」

夢を追うのに遅すぎる事は無い、というコトバに対し、締め切りに厳しい漫画界の巨匠は、夢にも締め切りはあると考える。

同様に諦めの無い人生を、というコトバに対し、諦めは必要。 諦め切れない人生が問題で、必要ならば潔く諦めるべきと。

そうして5年間悩んだ声楽への道を「今やらねば諦め切れない人生になってしまう」と決断し、47歳にして音楽大学へ入学。

人体組織の中で加齢による機能低下がみられないのは唯一、声帯であると聞いた話も、転身を決意したひとつの理由とか。


「 恩師との出会いと別れ、いじめも体験 」

幸運にも音大の恩師は三浦環さんに続くオペラ界の世界的プリマドンナ、東敦子先生(後に町田市 市民栄誉彰を授章)だった。

その恩師の最後の卒業生、池田先生が学んだものは声楽だけではない。 東洋思想の表現をお借りすると、知名・立命・天命。

生きる意味を教えて下さった(故)東先生。

ほかにも、いじめと登校拒否。 「理代子の保護者ですがご相談が……」、ご主人の助けで無事卒業と、会場の笑いを誘ったり。


「 よく生きることと よく死ぬことは同じこと 」

よく死ぬことの意味。 先生曰く、歳を重ねることは避けられない、だからアンチ・エイジングという言葉は嫌いです。

せめてもビューティフル・エイジングという響きで前向きに捉えたいもの。 加齢とは、ステキなものであるべきだと。

生きる為に一生懸命学び、生をまっとうすること、それがよく死ぬことの意。 よく生きることと、よく死ぬことは同じこと。

そんな池田先生は現在、巨匠 小林研一郎氏の指揮を仰ぐチャリティーコンサート「真夏に第九を歌う会2008」の準備中。

活き活きと歌う人達に、合唱の場を提供しチャリティーを果たすこと。 それが池田流の、よく生きることに違いありません。


そうして岡山市民文化大学の最終講座 第10講は閉幕に。 開催に携わられたすべての皆さま ありがとうございました


【編集後記】

第18期 岡山市民文化大学は2008年2月16日(土)開講、人気作家 五木寛之先生さっそくのご登壇。 来年がまたも楽しみ♪


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