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画像は2007年7月15日(日)の国指定史跡 旧岡山藩藩学跡。
岡山と言えば生涯教育、教育県と言えば岡山。
それは寛永9年(1632年)、岡山藩主に就任した池田光政公の教育施策にはじまる、という話も聞こえます。
光政公が領内に設けた郡中手習所(村役人の子弟の学び舎)は123ヶ所余り。
中でも後を継いだ綱政公の命を受け、津田永忠氏が寛文10年(1670年)建設着手した「閑谷学校」は国宝として現存しています。
花畠教場・国学・岡山学校と生涯学習の岡山
さて「はん池」とは、中国思想に基づく仙境と俗境、いわば学びの聖域と俗世を境界するもの。
また、「容易く向こうへ渡れない」という学問の厳しさを示すため、あえて渡りづらい太鼓橋を掛けたとも。
中国では最高学府の大学で、日本では多くの藩学校に設けられた「はん水」。
画像の石碑には、完全な半円形状を残した国内唯一の「はん池」であるという内容が記されています。
画像は岡山藩の教育に大きな功労を尽くされた熊沢蕃山先生の石碑。
朱子学に師事した江戸幕府の時代、陽明学を貫いた先生の苦労と確執に触れずとも、
備前市に残る蕃山(しげやま)、岡山市の蕃山町(ばんざんちょう)という地名より、師への感謝がみてとれる。
先生没後の明治43年(1910年)、日本での学問興隆の功績があらためて認められ、正四位(しょうしい)を叙位されていらっしゃいます。
そんな歴史を教えてくれる学び舎の旧跡、岡山藩藩学跡 はん池の蓮(ハス)は満開の様相。
濁水の中で凛と咲き、泥に汚されることないハスの花の美しさ。
苦境・逆境に動じることなきハスの清々しさと凛々しさに、お釈迦様の誕生を告げる花の由来を咀嚼する次第。
少しだけ悟れたような気がしたり……。
そうしてこの地は記念すべき行幸の場所。
明治時代の国家元首までもお誘いした「学びの地」といえそうです。
あれが無いこれが足りないという前に、学ぶ心構えを教わるための格好の場所。
この閑散とする旧跡で「これだけ」と失望するか、「なるほど」と気概を感じるか、学びの構えを「はん池」にみるようです。
宜しければ散策など(教育県岡山の由来を紐解く旧跡にて)。
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【編集後記】
台風4号の影響により2007年7月15日(日)の岡山後楽園 観蓮節(かんれんせつ)は中止。 急遽、はん池の睡蓮をお届けしています。
自然の厳しさを教えられ、いつも素通りしていた学び舎にふれあい、先賢の向学心にあらためて気づく本日。 生涯学習の岡山
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