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芸術とは、心情を線描・造形をして美しいカタチに、ハイコンセプトに変換されたもの。
言葉では表せない情景。 そんな表現があるように、
人の心を動かす風景や場面(情景)が美的に具現化されたとき、私たちはそれを芸術作品と認識している気が致します。
名作鑑賞の繰り返しは飽きるはおろか、一層その味わいを深めたり。
芸術とは、作者の想いが「美」へ昇華した鑑賞者への贈り物。 なればこそ、審美の識見、心の目を養いたく修養中。
そうしてまもなく幸せへのクリスマス(嬉)。
名作『天使にラブソングを』(by YouTube)よりオーハッピーデー(Oh Happy Day)の贈り物。 ↓注)音が出ます♪
「 大原美術館 クリスマスレクチャー 」
講演 「 キリストの愛した女 」 対談 〜 ジョルジュ・デヴァリエール作《キリストとマドレーヌ》の謎 〜
講師 京都大学大学院 人間・環境学研究科 教授 岡田温司 先生
ご著書 ・レオナルド・ダ・ヴィンチと受胎告知
対談 大原美術館 館長 高階秀爾 先生 共著 ・芸術都市の創造―京都とフィレンツェの対話 (エンゼル叢書)
2007年12月22日(土) 18:00-19:30(対談含む) 大原美術館 本館

岡田先生のレクチャーはクリスマスに相応しい、西洋キリスト美術への興味が深まる教養講座。
歴史・文化・宗教・人間性などバラバラな概念の中から芸術と感情の視点で物語性を見出すハイ・コンセプトな内容。
宗教的に不都合なマグダラのマリア(マリヤ・マグダレナ)が何故、
伝説のアイドルとして歴史のフィルターを通過できたのか。 四福音書で語られる聖女は悔悛した罪の女なのか?
芸術的に描かれた美しく官能的なマグダラのマリアが演じた役割は、信仰プロモーション!? 果たしてその真相は……。
聖と妖の相反するキャラクター(驚)。
加えて高階館長とのトークショーでは、キリストとマドレーヌ(マリアのフランス語読み)二人の神秘的な関係のお話も。
そうして名画、ジョルジュ・デヴァリエール作《キリストとマドレーヌ》(1905年 大原美術館所蔵)をあらためて鑑賞。
作者の心の深層に近づけた、そんな気が致します(嬉)。
『天使にラブソングを』よりもうひとつ、ジョイフルジョイフル(Joyful, joyful)を。 by YouTube. ↓注)音が出ます♪
“嬉したのし”と訳す!?
(DVD版 天使にラブ・ソングを…
「 世界的民間総合美術館 」
大原美術館は昭和5年、倉敷紡績はじめ病院・学校の開設や奨学基金設立を推進した社会貢献の父、大原孫三郎氏により開館。
渡欧すること自体が大変困難だった時代に名作コレクションに奔走したのが奨学生で孫三郎氏の後の親友、児島虎次郎画伯。
開館には先立った児島虎次郎氏への敬意も込められて。
そうした創始者たちのコンセプトは、世界の芸術作品の真髄に宿る豊かで美しい心情に触れ、子供たちが立派な大人に育つこと。
豊かな社会とは、美しい心を有する人々によって創られるもの。 そんな美しい私財の投じ方に敬意を払わずにはいられません。
(お薦めの書 ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代
「 ハイコンセプトが生んだ奇跡の数々 」
ズラリ世界の名作。 エル・グレコ作『受胎告知』など存在自体が奇跡といわれる名画を拝観できる美術館。 それもまた奇跡的。
美術鑑賞初心者の私でさえ、名画・名作のオーラに妙な震えを覚えたり。 あたかも右脳をガツンと叩かれたという感じ……。
そうして世界の教養が集まる大原美術館は今もなお、見識の高い方々のご努力によって将来へと確実に引き継がれています。
先達・賢人のハイコンセプトに感謝するばかり。
クリスマス♪ そしてお正月も、大原美術館で心のご馳走を頂いてみませんか? (大原美術館クリスマスレクチャーの感銘を記し)
『もっと♪岡山』|1.岡山の自然|2.岡山の歴史|3.岡山の文化|4.岡山の産業
【編集後記】
会場・懇親会にて、個展に向けて精力的に描画する芸術の、人生の大先輩N先生の自画名刺を頂くことに(嬉)。 ありがとうございました
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