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画像は2007年9月14日(金) 岡山後楽園 沢の池のほとりより、唯心山(ゆいしんざん)越しに撮影した岡山城。
澄んだ空気が秋らしく、清々しい光景がフレームに納まる嬉しい季節。
岡山後楽園は幻想庭園の夏の憧憬をあとに、美しい風景が心に染み入る、すごしやすいシーズンを迎えています。
観光はもとより、ウォーカーにお薦めしたいステキなエリア。
そうして220年以上前の江戸時代。 大空へ飛び立とうと壮大な夢を描いた一人の男の面白話が残されているのも この近く。
若者の名は 浮田幸吉(1757年-1847年?)。 彼の想いは「後楽園の遊覧飛行」、そんな一心だったのかも知れません。
拡大地図を表示 こんなふうに眺めるはずだった……。
1903年、人類史上初めて有人動力飛行に成功した「ライトフライヤー号」により、ライト兄弟の功績は広く知られている話。
一方、グライダー原理(無動力)による有人飛行では1849年、ジョージ・ケイリーの実験が有名。
ところが岡山の表具師(掛け軸・屏風などの仕上げ職人)幸吉の1785年の騒動、成功とすれば世界で初めて大空を滑空した時の人。
「青少年よ 夢をもて」と記す備考斎(幸吉翁、後の名)の顕彰碑は今も、旭川(岡山市)のほとりにひっそり 佇んでいます。
さて備前屋幸吉翁の顕彰碑より123歩、文豪 夏目漱石先生 記念碑に一礼し、ぶらり徒歩にて20分。
烏城(うじょう:岡山城の地元の愛称)を過ぎ行き、月見橋を渡り後楽園の南門に到着。
入園すぐ右手に進み、蘇鉄(そてつ)畑の眺めに癒されながら流店(りゅうてん)目指して ひたすらウォーク。
千鳥足なら心許ない八橋の前に立ち(京都銘菓 八ッ橋ではなく)、渡る決意をあらたに、慎重に歩を進め。
平安の歌人 在原業平の伊勢物語 九段に収められた「かきつばた」の一首を想い起こせば、
杜若(かきつばた)と三河国八橋の風雅な情景に時を忘れてしまう場所。
そんな悠久の歴史ロマンに慕情を募らせる 賓客の接待処。 流店(りゅうてん)で憩のひとときは、いかがでしょう。
旭川のほとりは鳥だらけ、虫だらけ。 丸々太った猫があぐらをかけば、時にタヌキやキツネのお出ましも。
駅周辺に集積する猫の額ほどの都会のエリアと、豊かで広大な自然が共生する城下町 岡山。 秋の市内観光が益々おもしろく。
江戸時代のクリエイターが遊覧飛行したくなる日本名園 岡山後楽園より報告中( ぶらり1時間、京橋〜後楽園散策の徒然に )。
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【編集後記】
画像は「夏目漱石 逗留(とうりゅうとは旅先に滞在の意:1892年)の地」記念碑。
傑作「吾輩は猫である」のシンボルが少々お茶目。 刻まれた句は「生きて仰ぐ空の高さよ赤蜻蛉(あかとんぼ)」。
秋を深める旅情の句意に、鳥人幸吉翁へのメッセージが託された? そんな連想が離陸しそうな、のどかなスペースです。
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