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「 ブランディングに期待すること 」
眩いまでにビジュアルを刺激する鮮烈なデザイン、心に響く魂のサウンズ、情動を揺さぶるセールスレター。
ひとたびブランディングが機能すると、必然的に売上は増え、在庫消化による品薄状態が、希少性という価値を生む。 やがてプライシングにおける価格優位性が観測され、それはウェルカムな収益増に結びつき、資産価値は増大の一途を辿りゆく。
( マッキンゼー プライシング
例えば上場企業の増益は、株価を押し上げ時価総額を上昇させ、企業価値の増大というブランディングの効果を如実に示す。 「価値を高める行為」の結実だ。
「 ブランディングの効果 」
儲かる、しかも継続的に、持続可能。
それは、当該ブランドが 1. ブランド認知率向上による「第一想起ブランド」に移行し、2. 競合を引き離す「ブランドシェア拡大」がはじまり、3. プライシング優位性による「主体的価格づけ」が可能となり、4. 新規顧客獲得、5. 既存顧客(ことロイヤルカスタマー)の定着が顕著になるなど、ブランディング実施後の効果に起因する( ケロッグ経営大学院 ブランド実践講座―戦略の実行を支える20の視点
「 ブランディングの波及(おまけ)効果 」
1. エクセレントカンパニーとしてのパワー(企業)ブランドの確立、2. 信用力Upによる資金調達力Up、3. 生産性の向上、4. 従業員の帰属意識の高まりによる社員定着率の改善、5. リクルーティング力増大による優秀な人財の獲得効果にも期待。
「 チェックしたいブランディング事例 」
1. メゾン(王侯貴族)ブランドが放つオーラについて
ルイ・ヴィトン、エルメス、シャネルなど、ラグジュアリーブランド御三家の秘密は、「伝説」にあるとするブランド文化論( ブランドの条件
2. トヨタを冠しないプレミアム『レクサス』ブランド
パワーブランド『トヨタ』に頼らないレクサスブランド。 高品位な社会観と、先駆的世界観に触れられたらしめたもの( レクサス ホームページ )。 ※ 日経BPコンサルティング調査「ブランド・ジャパン2007」においてトヨタ自動車は4年連続の首位( レクサス~完璧主義者たちがつくったプレミアムブランド
3. 世界最大の時計メーカー『スウォッチ・グループ』
ブレゲ(Breguet)、ブランパン(Blancpain)、オメガ(Omega)をラグジュアリーブランドとして頂点に、ラドー(Rado)、ロンジン(Longines)の高級ラインと、ミドルラインにハミルトン(Hamilton)、カルバンクライン(ckCalvinKleinWatches)を配し、親ブランド『スウォッチ(Swatch)』はベーシックというブランド布陣。 オメガはスウォッチ? ブレゲは!? 高級時計市場のブランド魔術からブランディングの深層を学びたい( このブランドに、いくらまで払うのか―「価格の力」と消費者心理
4. ブランドの宝庫 P&G(プロクター・アンド・ギャンブル社)
マーケティング企業といえばP&G。 ファブリーズ、アリエール、モノゲンユニ、ヴィダルサスーン、コーラック、パンパース、ウィスパー他。 マックスファクター、ヴィックス、ジレットなどの買収企業を含め、膨大な数のブランドを保有する、世界屈指のブランディング企業。 MBA(経営管理学修士)のケース・スタディに利用されることしばしば。 ブランド・マネージャーを輩出する世界トップ企業に学びたく( すべては、消費者のために。―P&Gのマーケティングで学んだこと。
5. サンベルディエール『 岡山ブランディング構想 』
CGM(CitizenGeneratedMedia)地域ブランディングを遂行中。
次ページ「1億総ブランディング」に続きます
【 編集後記 】
ブランディングに期待することは、ずばり儲かるということ。 経営者が強いブランドを育てようとする本能的な動機、ですよね。
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