リスクコミュニケーター養成セミナー 備忘録のページ

岡山県立図書館
リスクコミュニケーターとは、ゼロリスク(100%の安全)は存在しない

という前提において受け手と信頼関係を築きつつ、その理解に導くリスク情報を伝達する者。

共感のもとに平易な解説ができるインタープリターの素養や、議論の円滑な進行に長けたファシリテーター的能力も必要。

今回のセミナーはまず、食品安全に関するリスクコミュニケーションについての理解を深める機会として開催されたもの。


◇ 開会挨拶及びオリエンテーション 13:00〜13:15

(挨拶)岡山県保健福祉部 生活衛生課長 河相和一郎 氏  (オリエンテーション)内閣府食品安全委員会事務局 ご担当


◇ 講演 「 食品安全のためのリスク分析(食品のリスクとのつきあい方) 」 13:15〜14:25

(講師)内閣府 食品安全委員会 事務局 次長 日野明寛 氏

共著 新しい遺伝子組換え体〈GMO〉の安全性評価システムガイドブック―食品・医薬品・微生物・動植物 by Amazon.


◇ 演習 ゲーミング・シミュレーション「クロスロード『食の安全編』」及び講座のふりかえり・質疑応答ほか 14:35〜16:45

(コーディネーター)食品安全委員会事務局 中島 氏 (参考 防災ゲームで学ぶリスク・コミュニケーション―クロスロードへの招待 by Amazon.)

2007年12月18日(火) 13:00−16:45 岡山県立図書館  主催 ・内閣府食品安全委員会 ・岡山県


「 食品の安全性を日々評価 」

食品安全委員会は食品摂取に伴う危害要因(ハザード)に関し、科学的知見に基づき中立公正にリスク分析を行なう国の評価機関。

食品安全基本法に従い平成15年7月1日、厚生労働省・農林水産省等のリスク管理機関から独立して内閣府に設置された組織。

食品安全委員会は医学・薬学・農学・家政学等に精通した7名の委員と、14の専門調査会(科学者集団)で構成されています。

食品健康影響評価(リスク評価)の専門機関。


「 多様化がもたらす食のリスク 」

国内の食糧自給率は約39%。 私たち日本人は食料の6割を海外に依存しているという事実。 輸入食料が溢れている現実。

食材ならまだしも加工食品ともなれば、どこでどう作られたのか、さらにその原材料はどの国のものか、見当はつきづらく。

世界の食が集う豊かさに落とす影(リスク)。


「 リスク評価の仕組み 」

〜全ての物質は毒であり、薬である。量が毒か薬かを区別する。〜 スイスの医学者 パラケルスス(1493-1541)のことば。

500年を経た今、世界の大量消費を支える食糧調達に必要な農薬や食品添加物、と畜検査等に関するあらたな評価制度が確立中。

そのリスク評価の指標が、生涯食べ続けて有害作用を示さない摂取量なるADI(Acceptable Daily Intake = 一日摂許容量)。

評価対象とする食品・化学物質について、動物実験より導いた有害作用に基づき、ヒトが摂取した場合の最大無毒性量を推定。

この最大無毒性量の1/100がADIに設定される。 ほかにも、どれほど摂取しているかをみる曝露評価等、モニタリングあり。

作物中の残留農薬検査についてはポジティブ制度の導入により、全食品を対象とした農薬の使用基準と残留基準の適用が進む。

ジャガイモのソラニンなど自然界にも毒はある。 どの量が薬で、どこから毒になるのか、正しい知識を得ることが肝要ということ。

また、BSE発生防止対策である現在の全頭検査の限界や自ら評価の内容を理解し、リスクをどう許容するか、その考え方を学んだ。


「 リスクとつきあう 」

食品に限らず、あらゆる事象にリスクはつきもの。 リスクを知り常に想定し、最善策の瞬時の選択を可能にする学習が必要。

科学知識の習得も、あわせてメディア等の膨大な情報から有用なそれを選別する能力、鵜呑みにしない慎重さも欠かせない。

食品安全のためのリスク分析の3要素は 1.リスク評価 2.リスク管理と、その共有を目的とする 3.リスクコミュニケーション。

リスク情報の伝達者がリスクコミュニケーターであり、不安など国民心理のフィードバック等、リスク分析貢献の役割も担う。


「 ゲーミング・シミュレーション 」

5名又は7名で行なうグループ演習。 カードに記された設問に2つの選択肢があり、メンバー全員にどちらかの選択を迫るもの。

例えば〜あなたは消防士(ジレンマに陥るような状況)依頼を A. 受ける B. 受けない〜等、選択したAorBのカードを裏に置く。

表にしたとき多数派に属していれば青色の、一人対多数派の場合、一人のみ金色の小さな座布団を受け取る(多数派はナシ)。 

その後、選択理由を一人ずつ述べる。 表現力の練成とともに、他の意見を聞くことから考え方の違いを学んだり気づいたり。

(ちなみにトップ賞は、座布団9枚をGETした2名の方々。 ところで私ときたら、頑張って頑張って5枚ほど。 トホホ……)

聴く・話すという基本の伝達能力を養うことはもとより、多岐に分業された現代社会の仕組みや多様な思考を知る価値ある機会。

そうしてリスク分析にはじまる食品安全講座とコミュニケーション演習は終了へ。 ベストプラクティスの提供に心から感謝です。


【編集後記】

リスクコミュニケーションの達人、日野先生が平易に編集くださったレジュメを読み返して理解は深まり。 ありがとうございます


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