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画像は日本三名園 特別名勝 岡山後楽園の沢の池(さわのいけ)より唯心山(ゆいしんざん)越しに撮影したもの。
唯心山は池田継政公の時代に築かれた約6mの小山。
立体的景観を愉しむ先人の叡智。
植え込まれたツツジやサツキの紅白、鮮やかなキリシマツツジが咲き終え、左手に見える清楚な白を楽しむところ。
画像は平成18年 観蓮節(かんれんせつ)に撮影したもの。
その唯心山より右手にパーンして見えてくる、こんもり茂る森。
そこに位置する「花葉(かよう)の池」を目指して歩を進め。
庭園を美しく演出する曲水(きょくすい)の、
石組みされた小瀧を巧みに潤す眺めにウットリしてみたり。
これも「わびさび」に違いない。 わびさびの語源は侘びと寂び、そんな趣も……。
平安時代の遊宴、曲水の宴(きょくすいのえん)を想わせる、
そんな懐古感も漂って。
知るはずのない宴を疑似体験させる、時間を遡るような不思議な空間。
モノでなく、お金で買えるものでなく、ただそこに佇むだけで得られる満足感。
いわば心の充足感。
わびさびの概念に合致するかは別として、日本の美意識がここにある。
今風に言うならば、心和むヒーリングスポットという表現も。
先の画像、池をまたぐ橋の中央左で観光客が足を止め、
眺めているのは「大立石(おおだていし)」。
巨大な花崗岩を90数個に割った後、運んで組み直したという記述。
石の目を削って隙間を作り、材木を差し込み水につけ、膨張させて割っていたそうな。
大型重機などない時代、先達が絞った知恵に力を合わせ、築かれた庭園。
今日も感嘆を与える先賢に、自ずと頭が垂れる次第です。
2007年7月15日(日)の観蓮節(かんれんせつ)に向け、蓮はスクスク成長中。
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【編集後記】
後楽園の茶畑の、緑に輝く茶葉と森。
収穫待たれる「茶つみ祭」は2007年5月20日(日)。 茶つみ踊りなど、これまた楽しみ。
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